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重要文化財 赤樂茶碗 銘 雪峯(せっぽう) 畠山記念館蔵 ![]() 畠山記念館 冬季展 畠山即翁生誕130年没後40年記念Ⅳ 畠山即翁の茶会 -光悦雪峯茶碗を中心に- 1月21日(土)~3月18日(日) 毎週月曜、2月17日(金)休館 3年ぶりのお目見えです。この茶碗ほど観る者に強烈な印象を与える光悦茶碗はほかにないでしょう。 この「雪峯」は原則的に“門外不出”。畠山記念館でしか観ることはできません。また、定期的に展示されるものでもありませんので、是非、機会を逃さずに。 井上雄彦さんの漫画『バガボンド』の中で、この「雪峯」を介して光悦と沢庵が“美”について言葉を交わす印象的な場面が描かれています。 光悦曰く -心を開いて受け止めるなら この世のすべては美しくてもともと- 『バガボンド』にも、山田芳裕さんが古田織部を描いた『へうげもの』にも光悦が登場していますが、どちらも小柄な老翁として描かれています。 しかし、残されている光悦茶碗は総じて大ぶり。光悦は当時としては大柄な人だったのかもしれません。
黒樂茶碗 銘 村雲(むらくも) 樂美術館蔵 ![]() 松屋銀座 8階イベントスクエア 「ウツクシキ」桃山の茶 秀吉、織部そして宗箇 生誕四五〇年記念 上田宗箇 武将茶人の世界展 12月30日(金)~1月16日(月) 会期中無休 光悦と同時代を生き、茶の湯では古田織部を師とする同門でもあった武将茶人・上田宗箇(うえだ そうこ)。 その宗箇の手造り茶碗「さても」、そして光悦作黒茶碗「村雲」、長次郎作黒茶碗「面影」、黒織部沓茶碗などが展示されています。 ![]() BSプレミアム BSシネマ 山田洋次監督が選んだ日本の名作100本 ~家族編~ 『利休』 監督:勅使河原 宏 9月11日(日) 22:00~24:25 原作:野上彌生子『秀吉と利休』、脚本:赤瀬川原平による1989年公開作品。 音楽:武満徹、衣装デザイン:ワダエミ、等々、その内容もさることながら、キャッチコピーもまた素晴らしい。 「美は、ゆるがない。」 権利関係の問題なのか、現在に至るまでDVD化されておらず、レンタルショップからVHSビデオが消えた今となっては数少ない視聴の機会です。お見逃しなく。 劇中、今福将雄さん演じる樂家初代・長次郎が黒茶碗を焼成する場面が非常にリアルに再現されています。 この場面、クレジットにはありませんが、樂家当代・吉左衞門さんが監修にあたり、焼成を手伝っている数人の職人も、実際に樂家で黒樂窯を手伝っている職人さんたちが撮影に参加したとか。 どうりで臨場感あふれるシーンでした。 華道草月流家元であった故・勅使河原 宏さんは映画三部作として『千利休』『古田織部』『本阿弥光悦』を構想していたそうです。そのうち千利休は『利休』(1989年、松竹)、古田織部は『豪姫』(1992年、松竹)として制作され公開、光悦だけが実現しませんでした。 辻邦生さんの『嵯峨野明月記』を原作に、勅使河原さんの遺志が実現されることを願って止みません。 【追記】 劇中にはレプリカではなくホンモノの名品茶道具がいくつも登場していました。高僧の墨跡や山水図の掛物(掛け軸)、屏風、蒔絵手箱や青磁香炉、茶碗や水指。 古田織部ゆかりの黒織部沓形茶碗「わらや」と古伊賀水指「破袋(やぶれぶくろ)」は所蔵先の五島美術館からホンモノを借り出して使われていました。 また、重要文化財の長次郎作黒樂茶碗「大黒(おおくろ)」と赤樂茶碗「無一物(むいちもつ)」と思しき樂茶碗も登場していますが、こちらはさすがにホンモノを使って茶を点てるわけにはいかなかったようで、陶芸家・杉本貞光さん作のレプリカが使われています。 樂茶碗は低火度焼成の軟陶で耐久性が低く、脆いものです。「大黒」(個人蔵)、「無一物」(頴川美術館蔵)ともに釉薬もかなり剥落しているようで、実際の使用に耐える茶碗ではなくなっているのでしょうね。
膳所光悦(ぜぜこうえつ) MOA美術館蔵 ![]() MOA美術館 所蔵 茶の湯の道具展 8月26日(金)~10月12日(水) 木曜休館 江戸品川・御殿山での将軍(徳川家光)御成茶会で使用するために、小堀遠州が光悦に製作を依頼したとされる膳所焼茶碗、その2碗のうちの1碗と伝わるもの。 口縁から胴にかけて掛けられた濃褐色の釉薬は、確かに当時の膳所焼の釉に似ていますが、果たして光悦の手になるものなのかどうか。“伝・本阿弥光悦作”とされています。
国宝 白樂茶碗 銘 不二山(ふじさん) サンリツ服部美術館蔵 ![]() サンリツ服部美術館 江戸時代の絵画と茶~ゆかりの人々からたどる江戸の「現代アート」~ 前期 8月7日(日)~10月2日(日) 後期 10月4日(火)~12月4日(日) 月曜休館 但し、8月29日、9月19日、10月10日は開館
桜前線は被災地である仙台まで北上したようです。同様の被災地である関東では各地で満開。 早く咲き始めたところでは散り始め、桜吹雪や花筏に…。 自宅の周囲の山々にも春霞がたなびき、淡萌黄と桜色が重なり、滲み、まるで俵屋宗達の画に見られる“たらしこみ”のようなパステル調の濃淡に彩られています。 春爛漫…。自然が綾なす春のタペストリー…。この国の春は変わらず美しい。 山田山庵 赤楽茶碗 銘 蓬莱(ほうらい) ![]() 東日本だけでなく西日本の各地でも、桜まつりの中止や花見の自粛が相次いでいます。しかし、あえて言いたいと思うのです。一年に一度巡ってくるこの季節を、桜の花を愛でてください。花見に出かけてください。 山田山庵 赤楽茶碗 銘 早春譜(そうしゅんふ) ![]() 酒宴はなくとも、やわらかな日差しの下、親しい人々や仲間たちとおだやかに桜を愛でる。子供たちの歓声と楽しげな笑い声。それはありふれた、平和な、春の一日の光景。 そのありふれた光景の中に身を置けば、変わらぬ日常があり続けることのありがたさが身に沁みるでしょう。 ありふれた日常こそが奇跡であることを感じるでしょう。 そして、そのありふれた、しかし、かけがえのない日常を一瞬にして奪われた人々の哀しみに、慟哭に寄り添いましょう。祈りましょう。 本阿弥光悦 赤樂茶碗 銘 祗王(ぎおう) ![]() 花見に出かけましょう。 2011年3月11日を決して忘れないために。 再び歩き出すために。
赤樂茶碗 無銘 本阿弥光甫(空中斎)箱書 MIHO MUSEUM蔵 ![]() MIHO MUSEUM (ミホ・ミュージアム) MIHO GRANDAMA (ミホ・グランダーマ) 3月12日(土)~6月5日(日) 月曜休館 MIHO MUSEUM春季特別展「長沢芦雪 奇は新なり」の併設展のかたちで展示されています。
山田山庵 赤楽茶碗 銘 春の雪(はるのゆき) ![]() 東京都心ではソメイヨシノが満開をむかえたとのこと。 時は流れ、季節は巡り、変わることなくまた花は咲き誇る。 山田山庵 赤楽茶碗 銘 花曇(はなぐもり) ![]() 某出版社が被災地の避難所に女性ファッション誌を届けたそうです。 16年前、阪神淡路大震災の際には某化粧品メーカーが口紅を届け、被災した女性に大変喜ばれたそうです。 もちろん、命を維持するための衣食住の手当ては最優先ですが、守られた命に潤いを与えるためには“美しいもの”が必要なのです。 そうして、少しずつ、少しずつ、日常を取り戻してゆく。 山田山庵 赤楽茶碗 銘 春野(はるの) ![]() それは例えば、美しい音楽、美しい絵、美しい言葉、美しい手仕事、そして…美しい笑顔。 “美しいもの”を見ること、“綺麗なもの”に触れること。 “美”を求める心は希望へとつながるのです。 年々歳々花相似… 春は必ずまた巡ってくるのですから。 “現代の光悦”と云われた知る人ぞ知るアマチュア作陶家・山田山庵(やまだ さんあん)。 その山庵作の春にまつわる銘を持つ楽茶碗3碗。 山田山庵については、otenkidaifukuさんのブログ年々歳々。をご一読下さい。
赤樂茶碗 銘 熟柿(じゅくし) サントリー美術館蔵 ![]() 開館50周年記念 美を結ぶ。美を開く。Ⅰ 夢に挑む コレクションの軌跡 -新収蔵品初公開と名品勢揃い 3月26日(土)~5月22日(日) 火曜休館 但し、5月3日(火・祝)は開館 銘のごとく熟した柿の実のような赤茶碗。釉色は異なりますが飴釉の「紙屋」とほぼ同型の一碗です。 高台も飴釉の「紙屋」「園城」や赤釉の「乙御前」のように、扁平で円盤を無造作に貼り付けたようなかたちに削り出されています。 明るい赤に発色しており、ひょっとすると「加賀光悦」や「祗王」のように、白土の素地全体に黄土を塗り、その上から透明釉をかけて焼成されているのかもしれませんね。 箱書は徳川将軍家茶道師範、大和小泉藩主であった大名茶人・片桐石州(かたぎり せきしゅう)によるものと推定されています。 実は私は「熟柿」は未見です。これを機に対面しようと思っています。
黒樂茶碗 銘 村雲(むらくも) 樂美術館蔵 ![]() 樂美術館コレクション -樂歴代とその周縁 3月19日(土)~7月3日(日) 先日、NHK-BSで放映された『男前列伝』の中で、出演者の石井竜也さんが手にしていたのがこの「村雲」でした。石井さんが「深すぎるだろう…」と仰ったように、「村雲」はかなり大ぶりな茶碗です。柔らかい曲線で構成されたフォルムは女性的ですが、女性にはちょっと扱いにくい茶碗かもしれませんね。
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