樂 美術館 秋期特別展 琳派四〇〇年記念 光悦ふり 光悦名碗と様式の展開 9月5日(土)~12月23日(水・祝) 祝日を除く月曜休館 黒樂茶碗 銘 朝霧(あさぎり) 個人蔵 黒樂茶碗 銘 東(あずま) 北村美術館蔵 黒樂茶碗 銘 村雲(むらくも) 樂美術館蔵 赤樂茶碗 銘 文憶(ぶんおく) 藤田美術館蔵 赤樂茶碗 銘 青顧(せいこ) 個人蔵 赤樂筒茶碗 銘 志くれ(しぐれ) 個人蔵 白樂茶碗 銘 白狐(びゃっこ) 藤田美術館蔵 白樂茶碗 銘 冠雪(かんせつ) 樂美術館蔵 飴釉樂茶碗 銘 可似生(かじせい) 個人蔵 飴釉樂茶碗 銘 紙屋(かみや) 個人蔵 *ポスターの茶碗 飴釉樂茶碗 銘 立峯(たちみね) 樂美術館蔵 今展の注目は、赤樂茶碗「青顧」。1999年のサントリー美術館「光悦と宗達」展での初公開以来、16年ぶりの展示です。 今回は出品されていませんが、赤茶碗「毘沙門堂(びしゃもんどう)」に近い作行きで、いわゆる樂茶碗型の恐らくは初期の作。 口辺の内外に緑青色の胆礬(たんぱん)釉が不規則に現れているのは、他の光悦茶碗には見られない特徴です。胆礬釉は意図的に掛けられたものとは思えず、何らかの偶然によるものでしょうが、これが光悦の作陶活動を読み解く上で鍵になるかもしれません。 今回、重要文化財に指定されている茶碗はありませんが、ポスター、チラシに写真が使われている飴茶碗「紙屋」は、将来の重文指定候補の筆頭でしょう。名碗です。 赤樂筒茶碗「志くれ」は新出の茶碗ではなく、無銘の赤樂筒茶碗として以前から知られていたもの。 飴釉樂茶碗「可似生」も新出ではなく、飴茶碗「園城(おんじょう)」と同型の、近年世に出た無銘の飴釉樂茶碗に銘が付けられたものです。 会期中、展示替えがあります。詳細は樂美術館HPにてご確認ください。
by otogoze
| 2015-09-27 00:17
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